050303「日本の将来を支える若者の雇用について」  尾辻厚生労働大臣)


日本の少子高齢化は益々進行していますが、一方で若者の失業率も問題となって
おります。エネルギー・環境問題もさることながら、こちらも日本の将来にとっ
ては極めて深刻な問題です。今朝配信された小泉内閣メルマガの一部をご紹介
します。ご参考まで。末尾に「蛇足」あり。
--KK
 
***********************************************************************
 
 
[大臣のほんねとーく]

● 我が国の将来を支える若者の雇用について(厚生労働大臣 尾辻秀久)

 若者の雇用については、失業率が高いことや、アルバイトなどで生活して
いるフリーターの増加が問題とされてきましたが、そうした若者のほかに、
今、日本には、学校にも仕事にも行っておらず、仕事探しもしていない「ニ
ート」と呼ばれる若者が52万人もいます。

 働きたくても働けない、あるいは、働く意欲すら失ってしまっている、そ
んな若者が大勢いることは、若者本人にとっても、日本の将来にとってもた
いへん不幸なことです。

 どうして、このようなことになったのでしょう?

 一つには、若者を取り巻く環境が大きく変化していることがあります。例
えば、私の若い頃には「金の卵」という言葉があったように、かつては新規
学卒者の求人は多くありましたが、今ではそれが大きく減少しています。ま
た、働きたい若者の希望と、若者を採用したい企業の間には、仕事の内容や
必要とされる能力、労働条件など、様々なミスマッチがあります。

 一方で、若者の仕事に対する考え方が変化している面もあります。しかし、
私は、大臣就任後これまでハローワークやヤングジョブスポットを訪問し、
また、若年者の問題に約30年にわたり取り組まれているNPOなどを見学
させていただきましたが、そこで直接言葉を交わした若者は、皆さん真剣に、
今の自分、将来の自分のあり方を模索していました。

 私は、このような思いにこたえ、我が国の将来を支える若者が、意欲と自
信を持って働くことができる社会にしていかなければならないと強く感じま
した。

 この問題の解決のためには、あらゆる立場で関係者が一体となって取り組
むことが重要です。現在「若者自立・挑戦プラン」を推進していますが、今
後、国民各層が一体となった国民運動や、「ニート」対策として合宿形式に
よる若者自立塾の創設などに新たに取り組んでいきます。国民の皆様にも、
地域社会、企業、家庭といった様々な立場でご協力をお願い申し上げます。
 
 
************************************
 
(蛇足)
 
この文章を読んで痛感するのは、若者たちの間では社会問題、とくにエネルギー
原子力問題に関する関心も極めて希薄であるということで、このままではOB/OGが
いくら頑張っても日本の将来は希望が持てません。さしあたり、EEE会議にも
若者の力をできるだけ注入したいので、周辺に適当な人がいたら、是非一人でも
多く勧誘して下さい。(学生や若手研究者は年会費を免除しております。)
--KK