Re:「原子力はなぜ温暖化対策にはならないのか?」−−原子力エネルギー分析の例:ASPO  (石井吉徳氏から) への反論
 
先ほどご紹介した「ある一流研究所の著名専門家」(匿名希望)が石井吉徳先生に個人的に送信したメールを転送していただきましたので、これもついでにご披露します。ご参考まで。
--KK
 
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米国のプリンストン大にホルドレンという核融合の方がおられて、クリントン時代の包括的なエネルギー技術開発戦略、PCAST、の中心人物でした。例のMITレポートのメンバーでもあり、核分裂、プルトニウム利用には批判的な方ですが、いろいろ条件をつけて、たとえば安全性は10倍とか何とか、2100年の原子炉、核分裂炉、3,300基というのを言及した事があります。
 
これでもあと100年、正確には95年間で約3000基ですから年間30基作らないと間に合わない。年間3基作れる国が世界で10あれば、日米加中露仏印韓ブラジル....だんだん苦しくなりますね。オイルピークに反して高いけれど結構重質油が利用可能で、それこそ大量の再生可能と省エネを組み込んでもこれぐらい要りそうなんです。「物質文明からの脱却」とニューヨークや東京で叫んでも、何10億かの人が飢えている現状では、お念仏ではなくパンと水、そしてその源でもあるエネルギーが要ると思います。それなのに教条的に「核は除外」と来るとかっとなります、お許しください。
草々
 
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<蛇足>
 
こういうことを英語で書いて直接本人か編集部に送ったらいかがですか? 期待しています。
--KK