050308  インド問題:「対中外交に備えて日印関係を強化せよ」

皆様
 
明日の第32回講演・研究会(講師:木村逸郎氏=学術会議会員、京大名誉教授)では、日印原子力協力問題について突っ込んだ議論を行う予定ですが、その国際政治的背景として、インド、パキスタンの核開発の歴史と印パ関係の現状についてある程度の予備知識を持って置いていただくことが望ましいと思います。
 
その際、一番良いのは(いささか手前味噌ながら)拙著「日本の核・アジアの核」(朝日新聞社、1997年)の第4章「ガンジス河畔で考えたこと」ですが、その他最近書いた拙稿「対中外交に備えて日印関係を強化せよ」(時事通信社刊「世界週報」の2/15号に掲載)もご参考となるかと思います。添付ファイルで改めて高覧に供しますので、今晩中にざっとお目通しおきくだされば幸いです。
 
明日の研究会では、木村先生が周到に用意してくださった参考資料も席上配布されます。ご期待下さい。
 
草々
金子拝
 
 
----- Original Message -----
From: Kumao KANEKO
Sent: Wednesday, March 02, 2005 5:15 PM
Subject: EEE会議 第32回講演・研究会(3/9 講師:木村逸郎氏)のお知らせ  <リマインダー>

皆様
 
すでにご案内済みのように、3月9日(水)、次回講演・研究会を開き、インドの原子力問題について勉強いたしますので、是非多数ご出席下さい。出席を希望される方で未回答の方は至急下記のフォーマットによりご一報下さい(宛先はkaigi@eeecom.jp)。
 
なお、当日は、講演・研究会(13:30-15:30)の終了後引き続き「原子力国際戦略研究会」を開催しますので、こちらにも是非ご出席下さい。約2時間(15:30-17:30)の予定です。--KK
 
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<2/4付けご案内メールの再録>

度々お伝えしておりますように、当EEE会議では、原子力(核)の国際問題に重点的に取り組むため、年初から「原子力国際戦略研究会」を新たに立ち上げ、目下brain-storming的な勉強を行なっております。当面の検討課題の1つとして、アジア諸国との原子力協力問題(原子力プラント輸出問題等を含む)を議論しておりますが、対象国によっては、技術面の問題のほか、当然政治・外交上の問題やNPT・核拡散問題も絡んで来ますので、慎重な検討が必要であります。

とくにインドについては、同国が中国と並んで原子力拡大政策を明確に打ち出しており、かつ高速増殖炉開発を含め、すでに相当高度の原子力活動を展開しているにもかかわらず、NPT非加盟国であるとの理由で、日印関係は甚だ疎遠になっているのが現状です(この点については今週発売の「世界週報」掲載の拙稿=添付ファイル=をご参照下さい)。そこで、インドの原子力事情を熱心にフォローしてこられた木村逸郎氏(京都大学名誉教授、日本学術会議会員)を講師にお迎えして同国の原子力開発の歴史や現状について勉強するために、以下の要領で次回講演・研究会を開催することといたしました。年度末で何かとご多忙中と存じますが、万障お繰り合わせの上ご出席くださいますようお願い申し上げます。

1.日時:  2005年3月9日(水) 13:30〜15:30

2.講師:  木村 逸郎氏
       日本学術会議会員、京都大学名誉教授、(株)原子力安全システム研究所、技術システム研究所長
       (福井県三方郡美浜町)

3.テーマ: 「インドの原子力開発の現状と展望:日印原子力協力の可能性を探る」


4.場所::(財)原子力発電技術機構(NUPEC)  会議室(6階)
       港区虎ノ門4-1-8 虎ノ門4丁目MTビル         
          Tel: 4512-2557(担当:本越知子)