力が救えるか？」です。池亀氏は

ーーーBusby氏は、石油を全て原子力で置き換えると120万ＫＷの炉を
20,000台動かす必要があるが、そのためには、現在の140倍の出力と年間
460万のウランが必要であるがそれは不可能だと言っています。《石油の
全てを現在の技術で原子力に置き換えることを考えている人に会ったこと
がありません》が、彼は原子力が地球温暖化の防止に答えられないとい
う事を示すために誇張して言っているように思えます。ーーー

とお書きですが、私が挿入した《　》印の中の内容は、誠に心外です。
私は少なくも、２０年以上前から　世界に提示してきております。「現在
の技術」と仰る所に　私との矛盾？を少し感じますが、事実上　実証され
た基礎技術を基盤にしており、打開策としては充分な提案と考えます。
　少なくも、それを持たず原子力では　環境を救えない　と信じておいで
でしたら、それを「明確に宣言」し　原子力以外の代案を明示すべきで
す。でなければ、我々はエネルギー環境論のopinion-leader　ではないと
自認すべきです。

　私は既に「Busby論説へのコメント」を、ＥＥＥ会議で　３月４日　２
３：３８　に配信して頂いており、お分かり頂いていると思いましたが、
私の言っている事はナンセンスなのでしょうか？　
　其処で示しましたように、どうも誰一人　本気で「原子力で環境を救お
う」とはお考えでないようです。　それを、Busby氏は素直に指摘している
だけでは有りませんか？　　

　私の構想は僭越ですが　可也壮大な物になり（これは当然です、巨大な
化石エネルギー産業と対決するのですから、十分な実現可能性を持っ
て。）、一口でご説明できませんが、少なくも拙著文春新書『「原発」革
命』で　概要はお知り頂けると思います。この本を通しまして可也の　熱
心な理解者協力者を　増やしました。

　話が前後いたしますが、池亀氏が　冒頭に
『我々はまだ彼の言う「持続可能なエネルギー」を手にしていませんか
ら、彼の心配も尤もです。』
とお書きですが、これが問題です。　「現在？」はさて置き、有効な計画
さえ提示して居ないのが問題です。そして、ＥＥＥの皆さんの大勢は　常
に「高速増殖炉」一辺倒です。ーーーこれが大問題なのです。これでは上
記の回答にならないのです。化石燃料を置き換えられないのです。　増殖
倍増時間が長すぎて。　３-４０年後に実用化するのでは一層ナンセンス　
です。【私らが必要としているのは、倍増時間十年です。】
　そこいらを、誰一人真剣に聞こうとしない！　私の認識では、日本の原
子力政策は、「日本だけの為の物」以外の何物でもないと思われますが、
これではそもそも全く石井吉徳氏やBusby氏と　論議がかみ合わないのでは
ありませんか？　私には、これでは日本のためにさえ成らないと思いま
す。

　池亀氏は、「エネルギー問題に発言する会」のメンバー　だと思います
ので、そこでの　私の話をお聞いただいたかと思いたいのですが（ご出席
は確認していませんが）。　　
　　　《なお、主題がボケそうで　触れたくないのですが、資源論は主題
でない、と言うのが持論です。化石燃料　は有っても無くても、もう使い
たくないのです！　燃料には。皆さん同感なはずです。主役は時代と共に
移り行くのが歴史です。》

　どうぞ、是非ご意見お聞かせ下さい。　　
古川　和男

>Date: Sat, 12 Mar 2005 22:57:58 +0900
>From: "Kumao KANEKO" <kkaneko@eeecom.jp>
>To: <Undisclosed-Recipient:;;>
>Subject: EEE会議　Re:原子力は「持続可能なエネルギー」か？　池亀亮氏の意見
>
>皆様
>
>先日(3/3)石井吉徳氏がEEE会議のために特に紹介してくださったJohn Busby
>の論文「原子力はなぜ温暖化対策にはならないのか？」(Why
>Nclear Power is not the answer to Global Warming)に
>ついては、その後多くの方々から賛否両論のコメントが寄せられましたとこ
>ろ、新たに池亀亮氏(元東京電力副社長)から次のような長文のコメントを
>いただきました。ご参考まで。この池亀氏のコメントに対してご意見のある方は