050316  Re: ナチス・ドイツは粗製の核爆弾を実験していた!  60年後の真実?

 
標記メール(3/16)の情報に関し、ドイツ通の内田裕久氏(東海大学教授、第2工学部長、水素エネルギー研究者)から次のようなメールをいただきました。ご参考まで。
--KK
 
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南ドイツのある小さな村の納屋の中で、ハイゼンベルグ、オットーハーン等は,ウランを集めて核分裂反応の実験をしていました。
この施設は日本では知られていないのですが、連合軍がノルマンディーに上陸し、各国競争でこの施設を探し出そうとし、
米軍がここを見つけました。
ハイゼンベルグは自転車で山を越えて、ミュンヘンの自宅へ逃げましたが、そこで逮捕されたということです。
ドイツにいたころに訪れ、昨年は東海大学の松前総長に訪問を勧め、学生のご父兄たちを連れてみてこられました。
いまも納屋の中にウランの模型と、重水を入れた大きなタンクなどが展示されています。
当然、濃縮もしていなかったウランですから,臨界状態にもならずに終わったということです。
核爆発実験を行った、という話ははじめて聞く話です。
 
ドイツにはいまも信じられないような施設が戦後、そのまま放置され、V2号を実験製造したペーネミュンデはいまも昔の雰囲気をそのままに、朽ち果てながら放置されています。北ドイツの北海に面した田舎です。
旧東ドイツだったからという訳ではなく、そこでは捕虜やユダヤ人をこき使っていたため、ドイツ政府は公に補助金も出せないようです。
ベルリンから列車で4時間で着きます。何もない、ところです。
 
内田裕久