050319  Re: 余興: ちょっといいお話2題:「仏さまに、よろしければ・・・」: 小川博巳氏のコメント
 
昨日「余興:ちょっといいお話」で「仏さまのお花に、よろしければ・・・」をお届けしました(いささか手前味噌で恐縮でした)。これに関し、小川博巳氏から次のようなメールをいただきました。ご参考まで。皆様もいいお話に出会ったら随時お裾分けして下さい。
--KK
 
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心が温まる、素晴らしいお話を読ませて頂き、有難う御座いました。お話に触発されて、ふと頭をよぎった思いをお伝えして、何時もの配信のお礼に代えさせて頂きます。
 
私達は永年にわたってエネルギーを供給する仕事に携わり、社会へご奉仕することを生甲斐にしてきましたが、我々は余りにも個人消費者からは遠い存在でありました。私達は自分では、社会を支えることに一生懸命に努めて来た積りですが、このような底辺を支える者の思いは、一部を除き、殆ど消費者には伝わっていないのが現実です。
 
人間社会は、人間と人間の触れ合い、助け合いによって形成されています。一方では、巨大な社会システムに組み込まれていますと、消費者へこちらから何らかの形で接触する、或いは働きかける意思がないと、何の反応も得られません。油断していると、無機質な社会に成り果ててしまうことを、このお話は改めて訓えてくれました。原子力に携わって来た我々は、「社会へのご奉仕」という自己満足に陥り、ともすると、それが何時の間にか自信過剰と傲慢に変質していなかったかと、自問しております。
 
「仏さまのお花に、よろしければご自由にお取り下さい。奥の方から取って、表通りは観賞用に残しませう。」
「これは菊の花です。秋になると、きれいな花を咲かせます。どのように変化するか、これから見ていて下さいね」
 
原子力関係者は、この「道端の花と立て札」に倣って、消費者や子供達へ働きかけることが、今こそ求められているのではないかと思われます。花を何に置き換え、立て札に代えて何を使うか、関係者にも工夫をお願いしたいものである。
 
匆々   小川 拝
 
 
追伸: 個人的なお遊びですが、短歌と落書きのブログを始めました。
    さる方から、「原子力の情報交換にブログを使えないか」とのご提案があり、
    先ずは遊びの世界で手掛けてみようと、試みました。 
      ブログ「千年の友」と「落葉」 :http://blog.goo.ne.jp/kyoan