050320  韓国の放射性廃棄物処理場問題: 建設希望地域で住民投票実施
 
現在、放射性廃棄物の処理・処分場の選定問題は、日本以外の国でもいろいろ難航しています。昨日は米国のヤッカマウンテン計画に黄色信号が点灯し始めたようだというニューズをお伝えしましたが、お隣の韓国でも引き続き大分もめているようです。ご参考まで。(提供:熱田利明氏)
--KK
 
***************************************************************
 
 
 
◆放射性廃棄物処理場 建設希望地域で住民投票実施
  
(朝鮮日報、2005年3月18日) 
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/03/18/20050318000081.html

 政府とヨルリン・ウリ党は中低準位放射性廃棄物処理場の建設問題に関連し、複数の誘致申請地域で同時に住民投票を実施し、このなかで住民賛成の割合がもっとも高い地域に処理場を建設することに決めたことが18日、明らかになった。

 こうした決定は10日と17日に首相公館で開かれた党・政府・大統領府による会議で下された。これは誘致に名乗りを上げている地域間の競争を誘発し反対派の主張拡散を阻止しようとする趣旨と見られる。

 政府与党はまた、処理場の建設地域に3000億ウォンの特別支援金と韓国水力原子力(株)本社移転以外に陽性子加速器事業も誘致することで合意した。

 処理場誘致を申請した地域は地質調査など、処理場建設の適合性調査を通過すれば、住民投票対象地域になる。4月いっぱい誘致申請を受け付け、6月に住民投票を実施する方案が有力だ。

 処理場の誘致には現在、全羅(チョンラ)北道・群山(グンサン)市、慶尚(キョンサン)北道の浦項(ポハン)市と盈コ(ヨンドク)郡、蔚珍(ウルチン)郡など4〜5か所の市、郡が興味を示している。