050322  Re: 「日本の核不拡散政策と原子力平和利用外交に関する緊急提言案」(たたき台)について:  ゴマメ氏のコメント

 
標記の緊急提言案(たたき台、3/16)に対し、ある会員(ハンドルネーム:ゴマメ)から次のような極めて建設的なコメントをいただきました。具体的なコメントは添付ファイルの原案に朱字で書き込まれていますが、他の方々もできれるだけこのような方法でコメントを提出していただけると大変助かります。なお、各位のコメントに対するコメントも歓迎します。
--KK
 
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 ご提言の趣旨に全面的に賛同します。ただ、日本が原子力平和利用を真に「持続可
能」な形で続けるためには、国内だけでなく、国際世論の賛同が必要であり、そのた
めには原子力による経済面・環境面のメリットをもっと目に見える形で原子力非利用
国ともシェアする仕組みが求められると思います。従って、原子力平和利用外交にあ
たっては、従来のような一国主義的アプローチではだめだという思いから、別添のと
おりコメント申し上げます。

 なお、別添ファイルにて「『共存共栄』の発想に立ち、核燃料サイクルを含む原子
力平和利用の利益(天然資源の節約効果や地球温暖化抑止効果、経済的利益等)を国
際社会全体が享受し、原子力技術が人々から歓迎されるような“ガラス張り”の国際
的スキームを自ら提案し議論を主導」せよと書きましたが、これは、原子力平和利用
を希望する国(既に実績のある国を含む)に対して、核燃料物質の在庫管理や受け払
い実績を随時・抜き打ち的に国連の機関に立会い・認証してもらうこと等を条件とし
て許可し、その対価として、各国が原子力発電単価のうちの幾ばくかを発電量に応じ
てエネルギー・環境問題に関する国連の基金に積み立てるような枠組みを日本が提案
することをイメージしています。「きれいごと」を堂々と主張しながら実利も収める
方法として望ましいと思うのですが。
ついでながら、このような基金が温暖化対策に使われるようになれば、環境保護主義
者も原子力の実益に目が開かれるという効果もあるのではと思います。


ハンドルネーム: 「ゴマメ」