050405  「豊かな石油時代去る そのあとをどうするの?」  竹内哲夫氏のエッセイ

目下原油価格の高騰が続いており、石油やウランの将来について議論が盛り上がっておりますが、特別会員の竹内 哲夫氏(前原子力委員会委員、元東京電力副社長)から次のようなメールと共に大変示唆に富むエッセイを送っていただきました。題して「豊かな石油時代去る そのあとをどうするの? 人類に千年生きる知恵はないのか? 」(添付ファイル)  ご参考まで。
コメントのある方はどうぞ。

--KK
 
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皆さんコンニチワ。なかなか粘った今年の関東の桜も咲き始めました。
今日は私の拙文エッセイをお届けしました。ややだん長になりましたが、お暇を見
てご覧下さい。

この発端は最近情報が流れ始めた「石油がピークを超え、急速に衰退する」
という情報で、油にここ半世紀頼りつづけた先進国、特に無資源の日本の
将来はどうするかとの想い(憂慮)で書きました。
この「オイル・ピーク」の発信源もやはり米国で油の採掘を直にしているメジャー、
も、また、巨大な世界還流マネーを操っているのもアメリカであり、この情報は
世界を駆け巡り反応しています。
ご存知のように、1年前のバーレル30$台前半から急激に上がり今や50$
が相場、時々は55−57$という信じられぬ高価格もでました。
対策を急がねばならぬ時正に到来ですが、セキュリティぼけのわが国では意外に
のんびりしており、これに比べ悠長な郵便貯金が中央では議論されています。

オイル・ピーク論には若干の異論をいう人もいるが、「化石燃料は有限、
一時のつなぎ」だけは真実、否定できません。このための対応としての
核燃サイクルや高速増殖炉路線の高速推進が是非とも必要です。

かような想いで、最近では私に出来る事は、若い世代にこの事、知識ではなく意識を
伝えるのは我々の責任と思い、同憂の士と共に、学会行事などを通じ、学校へも
赴き伝道師みたいなことをしています。辻説法しても周囲の皆はまだキョトンとして
いる現状に接し、戦後の飢餓の実体験者はまだ生きている限り、語り続けなければ
ならぬ事があると思うこの頃です。

「備えあれば憂いなし」憂いなく花を愛でたい心境のこの頃です。
忌憚のないご意見、ご感想をお待ちしております。
以上、近況ご報告まで。  早々         竹内哲夫


PS:図面パワーポイントで附しましたが、イメージ処理やパワーポイントなどわが家
のCPは処理能力が低く見にくくすみません。ご所望の方は、アドレス番地を
お申し付けください。、

ーーー竹内哲夫  鎌倉メールーーー
〒248-0024 鎌倉市稲村ガ崎4−6−23
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