EEE会議(北朝鮮核問題と南北関係).......................2003/7/11

皆様
 
北朝鮮の強硬姿勢が続く中、第11回目の南北朝鮮閣僚級会談が7月9日から11日までソウルで開催されておりますが、金大中前政権の「太陽政策」を継承して登場したはずの盧武鉉政権が、米国の圧力の下でその対北政策を徐々に右寄りに軌道修正しているようです。
さて今後の成り行きやいかに。今朝舞い込んできたあるメルマガに載っていた状況分析を、ご参考までに以下のとおり。
--KK
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 韓国の情報機関、国家情報院が7月9日、北朝鮮が寧辺北西の「ヨンドクトン」と称される地区で、これまでに約70回の起爆実験を行った情報をつかんでいることが判明。韓国の聯合ニュースが、同国国会情報委員会で国家情報院担当者が述べたものとして報じた。7月1日には米紙ニューヨーク・タイムズが、寧辺北西約40キロにある「ヨンドクトン」には小型核兵器の爆発実験に使われるとみられ
る核実験施設があると伝えている(
EEEでも報道済み)。韓国情報院担当者という韓国政府関係者が、北朝鮮の核開発を公式の場で認めたのは初めて。
 
 また、同情報院は、寧辺の核再処理施設にある約8000本の使用済み核燃料棒の一部が既に再処理されたと観測している。北朝鮮側は先に、再処理が最終段階にあり、核実験を含む核開発が進行中と強調している。

 南北閣僚級会談は7月10日に最初の全体会議を開始しているが、韓国政府側は、米国が海上や空域封鎖を含む対北朝鮮包囲網を推進している現状から、ささいな軍事衝突でも不測の事態に至る可能性があることを北朝鮮に伝達、核問題での歩み寄りを説得中。

 中国を公式訪問中の盧武鉉韓国大統領は7月9日、精華大学で行った演説で、「南北統一より重要なのは平和。統一という目標を強調するあまり、(南北間に)相互不信が生まれてはならない」と強調。追求すべきは朝鮮半島の平和であるとして、金大中前大統領の「太陽政策」が後退しつつあることを印象付けている。(了)